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戦争別の死亡年墓碑区分

真田山旧陸軍墓地には、5,299基以上の墓碑があったとされています。下の表は、時代が判明している4,870基のうち、死亡年が戦時期に重なっているものがどれだけあるかを集計したものです。

当墓地に一番多い墓碑は日清戦争期です。戦死者数で日清戦争を上回る日露戦争期の墓碑は、日清戦争の3分の1しかありません。これは、日露戦争期の戦死者は一括して合葬碑が建てられているためだと考えられます。

戦争

死亡年集計期間

佐賀の乱

明治7(1874)年2月4日
~明治7(1874)年3月29日

西南の乱

明治10(1877)年2月15日
~明治10(1877)年9月24日
12月まで集計

767

日清戦争

明治27(1894)年8月1日
~明治28(1895)年4月17日
12月まで集計

1377

台湾植民地征服戦争

明治28(1895)年5月
~大正4(1915)年12月

370

北清事変

明治33(1900)年6月21日
~明治34(1901)年9月7日
12月まで集計

13

日露戦争

明治37(1904)年2月10日
~明治38(1905)年9月5日
12月まで集計

413

第一次世界大戦

大正3(1914)
~大正6(1917)

20

満州事変

昭和6(1931)年9月18日
~昭和12(1937)年7月6日

25

日中戦争~アジア太平洋戦争

昭和12(1937)年7月7日
~昭和20(1945)

 

2948

総墓碑数

4870

出典:国立歴史民俗博物館「慰霊と墓(共同研究)近現代の兵士の実像Ⅱ」46頁 表10をもとに作成
総墓碑数と計の差は、平時の兵役従事者の死亡数ち、墓碑面剥落等で既に死亡年が読めなくなっている墓碑数の合計を表す。

活動報告

寄付のお願い

当法人は昭和22年に設立して以来、毎年慰霊祭を開催するとともに、史跡とも言うべき当墓地の存在を多くの皆様に知っていただき、二度と悲惨な戦争を起こさない世界の平和を祈念する思想の普及に努力すると共に、多くのボランティアの皆様に支えられ墓地の清掃はじめ環境維持活動を続けてまいりました。

また、材質的に脆い和泉砂岩で作られた多くの墓碑は長い年月の経過と共に、亀裂の進行や表面が剥離する等、憂慮すべき状況にあります。当法人と致しましては、危機に瀕している多くの墓碑の対策を進めるべく、外部研究機関の援助をいただきながら、材質強化・保存方法の研究を進めております。

特に墓碑の修復・保存は緊喫の課題となっており、皆様のご支援を賜りたいと願っております。